月彩 Tsukisai...*

歳時記・旧暦・季節暦・美し和言葉・暮らし雑学…☾*

一月 睦月・初空月

一月・睦月(むつき)

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一年の最初の月のこと。旧暦、一月の異称を睦月。
旧暦の時代には一月と書くことは稀で、正月あるいは「むつき」といい
これには、睦月(むつき)の字をあてていました。
睦月の由来については諸説ありますが
なかでは親しい人と睦みあうことからきたという説が通っています。
(元つ月(もとつづき)が略されてムツキとなったという説や
草木の萌きざす「萌月(もゆづき)」が約されたものだとする説もあります。)
「一月」といえばさほどでもないものが「お正月」というだけで
新しい 年が来たのだと思うし、親しみもあり、
新年のめでたさのあふれた気分となり、気持ちもあらたまります。

一月のことを「正月」と言いますが「正」には「改める」「改まる」の意味があります。
すなわち、年が改まった 最初の月と言う意味で「正月」と名付けられました。
しかし、一月十五日(小正月)を過ぎてしまうと「正月」という言葉も
すわりが悪くなるので、十六日以降は別の名称を使うようになりました。
おめでたい月なので 「嘉月」(かげつ)「正陽月」(しょうようがつ)
「初陽」(しょよう)「年初月」(ねんしょげつ)等と呼ばれています。
また、新しい年を一家の人々が仲良く、睦まじく迎える月
と言う意味で「睦月」というのが最も一般的な名称とされています。

*その他の一月の別称
・建寅月(けんいんげつ)・元月(げんげつ)・端月(たんげつ)・初月(しょげつ)
・陬月(むつき)・嘉月(かげつ)・泰月(たいげつ)・初春月(はつはるづき)
・初空月(はつそらづき)・霞初月(かすみそめづき)・暮新月(くれしづき)
・子日月(ねのひづき)・三微月(さんびづき)・早緑月(さみどりづき)
・初春(しょしゅん)・新春(しんしゅん)・孟春(もうしゅん)・子春(ししゅん)
・上春(じょうしゅん)・王春(おうしゅん)・開春(かいしゅん)
・献春(けんしゅん)・初歳(しょさい)・開歳(かいさい)・芳歳(ほうさい)
・華歳(かさい)・年初(ねんしょ)・歳首(さいしゅ)・歳始(さいし)
・青陽(せいよう)・正陽(せいよう)・解凍(かいとう)・月正(げっせい)
・祝月(いわいづき)・始和(しわ)・年端月(としはづき)・太郎月(たろうづき)

季節:晩冬(ばんとう)

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○時候の挨拶
新春の候  初春の候  寒冷の候  酷寒の候  厳寒の候  大寒の節
降雪の候  新春とは申しながら  まだ耐えがたい寒さでございますが
寒気厳しき折でございますが  極寒の候ではございますが
寒気ことのほか厳しく  寒さひとしお身にしみて、いよいよ寒気がつのり

○一月の季語 
初春/松の内/厳冬/寒風
・厳冬の候・極寒のみぎり・松の内も明けて など。

和風月名
※旧暦正月の別名です。現在の暦では二月頃にあたります。
睦月、 祝月、 太郎月、 年端月、 子日月、 初春月、 嘉月
建寅月、 早緑月、 霞初月、 暮新月、 元月、 三微月
泰月、 端月、 初空月、 眤月、 陬月

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『初空月』(はつそらづき)  

旧暦正月の異称。元日の空のことを「初空」といいます。   
初日の出を拝まなくても「初空」を眺める人なら多いのではないでしょうか。 
人は、未来に思いを馳(は)せるとき、遠く彼方(かなた)に目をやるもの。  
これから始まる一年を思いやり、自然と空を仰ぐ人が増えることと思います。   

一月が、『初空月』と呼ばれるようになったのは
そんな理由もあってのことかもしれません。
正月の空の色は、ひときわ美しく見えます。   
「初」という文字を冠して、眺めるからでしょうか。空だけではありません。
年が明けて初めて見るもの、聞くもの、すること…  
どんなものにでも「初」をつけることができるといってもいいくらいです。
昨日までと、突然何かが変わるわけではないのですが…。  

新年を迎えた瞬間、そうやって私たちは心をリセットしてきました。   
初心を忘れないために。  
新鮮な気持ちで見なれた風景を見つめ直すために。そして何よりも
より多くの思い出を容れるためのスペースを空けておくために…。

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日本人にとって元旦には特別な意味があります。
それは去年が今年になったというだけでなく
すべてが新たに一から始まるという日で、この世にあるものは
みな新しい生命を持ち、生まれ変わると信じられてきたからです。
私たちも毎年正月を祝うことで自分を新しい人間に生まれ変わらせていきます。

元旦の「元」はもと、つまり源ということです。
一年が円還し、原点回帰して新しく復活する日なのです。
お正月行事は、新しく降臨された歳神様をお迎えし
一年の無事に感謝して、今年一年の豊作と家族の幸せを願うための
連日接待の儀であると同時に、農耕社会での生産共同体である
家族や地域との結束を図り、神様をもてなす儀式を通じて
人を見つめなおし、生き方を再確認して、次代に伝承していく
重要な意味をもっています。

寒の入り、寒の内
小寒(1月6日)を「寒の入り」とい
立春の前日(2月3日)までを「寒の内」といいます。
一年で最も寒さが厳しい時季です。

一年の計は元旦にあり
お正月には「新春」「迎春」など春のつく言葉が多く使われます。
これは旧暦では立春が一月一日だったから。
「春」この若々しく清新な年の初めに、心機一転「今年こそ」と
一年の生活の目標を立てて決意を固めたいものです。

季節の暦(二十四節気)

『小寒(しょうかん)』 1月6日ー1月20日
この日から立春の前日までが寒の内。一年で最も寒い時季です。
子供たちが元気な声を出して寒稽古に励む姿も。

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『大寒(だいかん)』 1月21日ー2月3日
寒さは小寒よりも厳しくなりその頂点に至るところから大寒といいます。
この時季に酒を仕込むと最上の品質が得られます。

季節の言葉

『初晴れ』
元日の晴天のこと。元日から晴天が続くと幸先が良いとして喜ばれます。

『寒稽古』
寒中の早朝に武道や芸道の稽古をすること。

『冴ゆ(さゆ)』
空気が凍るような感じのこと。夕方から夜にかけて使われることが多い言葉。

『年始参り・お年賀』
本家と分家が一同に集まって新年の挨拶をしたのが始まり。
訪問は元日を除き、松の内までに、午前中は避けて1時から2時頃に訪問します。

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『年賀状・寒中見舞い』
年賀状は新年の挨拶に出かけるかわりに書くものです。
年賀状をいただいた場合は松の内までに返信します。
それを過ぎた場合は「寒中見舞い」として寒の入りから立春までに出します。

お正月の行事あれこれ 

◆ 初日の出 
元旦の初日とともに神様も生まれ変わります。
去年の神様は大晦日にその力が失われ
まったく新しい今年の歳神様が初日の出とともに降臨されます。

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◆ 門松・注連飾り 
門松は、歳神様をお迎えし、降臨される「依代(よりしろ)」です。
松は四季にわたって色を変えないことから
生命の木、普遍の象徴として崇められてきました。
注連飾りは、歳神様がおいでになる神聖な区域を
普通の場所と区別する結界の象徴です。

◆ 鏡餅 
作物の中で最も大切なお米でついたお餅に
海の幸、山の幸をあしらい、歳神様へお供えをして
五穀豊穣を祈るのが鏡餅です。
正月十一日には「鏡開き」と称して、鏡餅の中に宿る歳神様の魂を
家中こぞっていただけば、家族一人一人にその魂が分け与えられ
あらためてまた一年健やかに暮らしていけると信じられています。
霊魂のことを昔は「タマ」と称していました。
昔の人は霊魂つまり「タマ」を丸いものと信じ
丸いお餅を歳神様の魂のシンボルと考えていました。

◆ 松の内   元日から関東1月7日、関西1月15日
元日から松飾りを取り除く日までの「七日正月」までを松の内といいます。
七日正月に松送りをする関東地方、関西では十五日までが松の内。
地方により異なります。

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◆ 七草粥  1月7日
七種類の若菜が入ったお粥を食べて、一年間の無病息災を願います。
青菜が不足する時期に栄養を摂り、お正月のご馳走で疲れた胃腸を休めるという
生活の知恵でもあります。
七草・・せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ
すずな(かぶ)、すずしろ(大根)。

七草がゆ
7日の朝に「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」の
七草が入ったかゆを食べて、その年一年の無病息災を願う風習。
この日は五節句のひとつ「人日」で、
七草の日、七草の祝い、若菜の節(せち)などともいいます。
元々中国で毎年、官吏昇進を1月7日に決めることから、
その朝に薬草である若菜を食べて立身出世を願ったのが「七草がゆ」の始まり。
これが日本に伝わり、平安時代には宮廷の儀式として
七草がゆを食べるようになりました。一般に定着したのは江戸時代。
七種の若菜の生命力を吸収するとともに
青菜の不足しがちな時期の古人の優れた知恵です。
七草がゆは消化吸収がよく、正月のご馳走で疲れた胃腸を休め
栄養補給をするという実に理に叶った料理です。1月7日に限らず
食べ過ぎや飲みすぎの翌朝にいただくといいですね。

春の七草は五・七・五・七・七の和歌で覚えます。
  せりなずな ごぎょうはこべら ほとけのざ
    すずなすずしろ はるのななくさ

これに対し、秋の七草は七・五・七・五と覚えます。
  はぎくずききょう おみなえし 
    おばななでしこ ふじばかま

春の七草は黄色系統で食用なのに対し、秋の七草は
紫系統で観賞用なのがおもしろいですね。

鏡開き

年神様に供えた鏡餅を雑煮やおしるこなどにして食べ、一家の円満を願う行事。
鏡は円満を意味します。元々は武家の風習で延命祈願の儀式だったようです。
刃物で切るのは切腹を連想させるので、手で割ったり、木槌で砕いたりしました。
でも、手で割るのは大変そうですね。
「切る」という言葉を避けて「開く」という縁起の良い言葉を用いています。
一般的には11日に行います。

どんど焼き、左義長(さぎちょう)1月15日
お正月の行事は小正月(1月15日)をもって終了します。
どんど焼きは大正月(元日)にお迎えした歳神様を
火に乗せて天にお送りする行事です。
お正月の飾り物を神聖な火で焚き、一年の無病息災を祈ります。

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御用始め
正月4日に官公庁が新年初めての事務を執ること。
戦前は、宮中において政治(まつりごとのはじめ)の儀が行われました。
これは、平安時代には正月に行われる宮中の公事で9日に行われていました。
御用始めは仕事始めの一種で、この仕事始めには田打ち初め、初山入り
船祝い、初売り、初荷、出初めなどがあります。

※官公庁は12月29日から1月3日までを休暇とすることが法律で定められていて
4日が仕事始めとなります。

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2014年も終わろうとしています。
ご覧頂きましてありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。




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