月彩 Tsukisai...*

歳時記・旧暦・季節暦・美し和言葉・暮らし雑学…☾*

一月・睦月 暮らしの暦

日本人にとって元旦には特別な意味があります。
それは去年が今年になったというだけでなく
すべてが新たに一から始まるという日で、この世にあるものは
みな新しい生命を持ち、生まれ変わると信じられてきたからです。
私たちも毎年正月を祝うことで
自分を新しい人間に生まれ変わらせていきます。

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元旦の「元」はもと、つまり源ということです。
一年が円還し、原点回帰して新しく復活する日なのです。
お正月行事は、新しく降臨された歳神様をお迎えし
一年の無事に感謝して、今年一年の豊作と家族の幸せを願うための
連日接待の儀であると同時に、農耕社会での生産共同体である
家族や地域との結束を図り、神様をもてなす儀式を通じて
人を見つめなおし、生き方を再確認して、次代に伝承していく
重要な意味をもっています。

寒の入り、寒の内
小寒(1月6日)を「寒の入り」とい
立春の前日(2月3日)までを「寒の内」といいます。
一年で最も寒さが厳しい時季です。

寒の入(かんのいり)
小寒から立春前日迄凡そ三十日間を寒といい、其寒に入るのをいう。
概ね一月六日に当る。
北陸地方では、この日に、寒固といつて小豆餅などを食す習慣が残っている。

寒の内(かんのうち)
寒の入より寒明までの約三十日間をいう。
単に寒というのも主に此の寒の内のことである。
寒の内には寒の水を取るとか、寒灸をすゑつとか其他いろいろの行事がある。

一年の計は元旦にあり
お正月には「新春」「迎春」など春のつく言葉が多く使われます。
これは旧暦では立春が一月一日だったから。
「春」この若々しく清新な年の初めに、心機一転「今年こそ」と
一年の生活の目標を立てて決意を固めたいものです。

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寒い冬のさなかに訪れる新年を
初春(はつはる)・新春・迎春などと
「春」をつけて呼ぶのはなぜでしょうか。
それは、明治5年まで用いられていた旧暦においては
立春の前後を年始としていたため、その習慣が残っているからです。

旧暦においては、雨水(うすい:立春の約15日後。現在の2月19日頃)の
直前の朔(さく:新月)の日を元日と定めていました。
よって、昔の元日は、立春の約15日前から
約15日後の間のいずれかの日に訪れました。
旧暦では、新しい年と新しい春が、まさに同時期に訪れていたのです。

新年を寿ぐ(ことほぐ)意味で用いられる「春」の語は
他の様々な語と結びついて、和歌や俳句で用いられてきました。
明の春(あけのはる)、今朝の春、花の春、千代の春、四方の春
老の春(おいのはる)あたりが代表的ですが
国の春、江戸の春、家の春、宿の春など、様々な用い方が出来ます。

なお、「初春」を「はつはる」ではなく、「しょしゅん」と発音する場合は
新年の季語ではなく、立春からの約1か月間を指す春の季語となります。

一年十二ヶ月。
一月から十二月と月に順番をつけて呼べば事足りますが
一月が暦に書かれた最初の月と言うだけではあまりに味気がありません。

一月は新しい年を迎えるめでたい月であって
また春が近づいてくることを感じる月でもあります。
五月には水田に広がる緑の早苗を見て、九月には紅葉した山を見る。
それぞれの「暦月」は、そうした生活の記憶で彩られています。

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一月・睦月(むつき)
一年の最初の月のこと。旧暦、一月の異称を睦月。
旧暦の時代には一月と書くことは稀で
正月あるいは「むつき」といい
これには、睦月(むつき)の字をあてていました。
睦月の由来については諸説ありますが
なかでは親しい人と睦みあうことからきたという説が通っています。
(元つ月(もとつづき)が略されてムツキとなったという説や
草木の萌きざす「萌月(もゆづき)」が約されたものだとする説もあります。)
「一月」といえばさほどでもないものが「お正月」というだけで
新しい 年が来たのだと思うし、親しみもあり、
新年のめでたさのあふれた気分となり、気持ちもあらたまります。

一月のことを「正月」と言いますが「正」には「改める」「改まる」の意味があります。
すなわち、年が改まった 最初の月と言う意味で「正月」と名付けられました。
しかし、一月十五日(小正月)を過ぎてしまうと「正月」という言葉も
すわりが悪くなるので、十六日以降は別の名称を使うようになりました。
おめでたい月なので 「嘉月」(かげつ)「正陽月」(しょうようがつ)
「初陽」(しょよう)「年初月」(ねんしょげつ)等と呼ばれています。
また、新しい年を一家の人々が仲良く、睦まじく迎える月
と言う意味で「睦月」というのが最も一般的な名称とされています。

親族が互いに往来し、仲睦まじく宴をする月であるからといわれています。
正月には家族や親戚が集いムツみ合う
「むつぶ月」が「むつき」になったと言われます。
新しい年を、上も下も老いも若きも集い合って仲良く迎える月。
嘉月、初陽、初春月などのおめでたい異称もある。
新しい年が健やかな一年でありますように。
旧正月には立春の頃と重なり、まさに初春、新春でした。
初詣で年賀状、メールのやり取り、鏡開きなど
元旦から様々なお正月行事が続きます。

*その他の一月の別称
・建寅月(けんいんげつ)・元月(げんげつ)・端月(たんげつ)・初月(しょげつ)
・陬月(むつき)・嘉月(かげつ)・泰月(たいげつ)・初春月(はつはるづき)
・初空月(はつそらづき)・霞初月(かすみそめづき)・暮新月(くれしづき)
・子日月(ねのひづき)・三微月(さんびづき)・早緑月(さみどりづき)
・初春(しょしゅん)・新春(しんしゅん)・孟春(もうしゅん)・子春(ししゅん)
・上春(じょうしゅん)・王春(おうしゅん)・開春(かいしゅん)
・献春(けんしゅん)・初歳(しょさい)・開歳(かいさい)・芳歳(ほうさい)
・華歳(かさい)・年初(ねんしょ)・歳首(さいしゅ)・歳始(さいし)
・青陽(せいよう)・正陽(せいよう)・解凍(かいとう)・月正(げっせい)
・祝月(いわいづき)・始和(しわ)・年端月(としはづき)・太郎月(たろうづき)

季節:晩冬(ばんとう)

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旧暦正月の異称

『早緑月』(さみどりづき)
「早緑(さみどり)」は、若草や若葉の緑色のこと。 
どちらかというと、初夏を思わせる言葉です。 
ですが、『早緑月』の場合は少し違います。 
旧暦1月は、木や草に、しだいに緑が添えられるようになる月。 
そこで、『早緑月』と呼ばれるようになりました。
枯枝や土の中に、冬萌えともいえないほどの淡い緑を感じる時…。 
新しいことが始まる予感に似ています。 
新年・・・ 『早緑月』の始まりです。

『太郎月』(たろうづき)
昔は、長男にはよく「太郎」という名をつけました。 
「太郎」がそのまま長男の代名詞にもなったほどです。 
一年12ヶ月の月を兄弟に見立てると、一月は長男。 
そこで、『太郎月』と呼ぶようになったというわけです。
これに対して、末っ子の十二月は、「弟(おとと)月」と呼びました。
「太」は、「泰」の略字だともいわれます。 
「泰」は、「水」と「両手」と「大」とを組み合わせたものだとか。 
両手で水路を広げて、ゆったりと
水を流す様子をあらわしているのだそうです。
そこから、「おおらか」「やすらか」という意味でも
使われるようになりました。
「天下たいへい」は、「泰平」とも「太平」とも書きます。 
これから始まる一年…。 
目の前には、新たな時の流れが
滔々(とうとう)と続いているような気がします。
そこに、希望を乗せた舟をゆったりと流していきたいものです。

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『初空月』(はつそらづき)  
元日の空のことを「初空」といいます。   
初日の出を拝まなくても「初空」を眺める人なら多いのではないでしょうか。 
人は、未来に思いを馳(は)せるとき、遠く彼方(かなた)に目をやるもの。  
これから始まる一年を思いやり、自然と空を仰ぐ人が増える事と思います。   

1月が、『初空月』と呼ばれるようになったのは
そんな理由もあってのことかもしれません。
正月の空の色は、ひときわ美しく見えます。   
「初」という文字を冠して、眺めるからでしょうか。   
空だけではありません。
年が明けて初めて見るもの、聞くもの、すること…  
どんなものにでも「初」をつけることができるといってもいいくらいです。
昨日までと、突然何かが変わるわけではないのですが…。  

新年を迎えた瞬間、そうやって私たちは心をリセットしてきました。   
初心を忘れないために。  
新鮮な気持ちで見なれた風景を見つめ直すために。   
そして何よりも…
より多くの思い出を容れるためのスペースを空けておくために…。

『初明り』(はつあかり)
初夜明とも。
まだ蒼暗い闇の中に沈んでいる元旦の空。
やがて、東の空に明るさが動くようになると
いよいよ新年の夜明けの始まりです。
「初東雲(はつしののめ)」、「初曙(はつあけぼの)」を経て
「初日の出」へ…。
次第に、茜(あかね)色がにじむように広がって
美しい彩りを添えていきます。この茜雲も「初茜」と呼ばれます。
その間、ほのぼのと明るさを増していく空の色。 
この新しい年の空に、静かに広がっていく光が『初明り』です。
太陽が顔を出すころには、空はもうしらじらと明けています。
初日が見えるか見えないか… 
私たちは、どうしても登ってくる太陽に気をとられがちです。 
でも、たとえ朝日の姿が見えなくても
すでにやさしい光に包まれているのです。 

元日の明け方、山陰や森の陰などから差しそめる曙光を言います。 
元日の朝、東天がほのぼのと明るくなること。
また、さしてくる明け方の光。
[季]新年。
元日の日の出前に見られるほのかな光のこと。
その光はだんだんと空を朝の色にします。
初日の出は、太陽が顔を出したときにクライマックスとなりますが
初明りは、その前のほのかな明かりさえ味わうという美しい季語。

『センスを磨き、幸せを呼ぶ~夢の言の葉~』
http://www.yumenokotonoha.com/

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時候の挨拶
新春の候  初春の候  寒冷の候  酷寒の候  厳寒の候  大寒の節
降雪の候  新春とは申しながら  まだ耐えがたい寒さでございますが
寒気厳しき折でございますが  極寒の候ではございますが
寒気ことのほか厳しく  寒さひとしお身にしみて、いよいよ寒気がつのり

1月の季語 
初春/松の内/厳冬/寒風
・厳冬の候・極寒のみぎり・松の内も明けて など。

季節の言葉

『初晴れ』
元日の晴天のこと。元日から晴天が続くと幸先が良いとして喜ばれます。

『初夢』
初夢とは新年になって初めて見る夢のことですが
いつの夜に見た夢を初夢にするかはいろんな説があるようです。
旧暦では年の変わり目は立春であったことから
節分の夜に見る夢を初夢としていました。
元々、大晦日から元旦にかけては寝ないで過ごす習慣があったので
初夢は元旦の夜とも、二日の夜に見る夢ともいわれています。
昔の人は、夢は神仏からの啓示だと信じていたので
年の初めに縁起のいい夢を見たいと心から願っていました。
そこで考えられたのが、よい夢見のための方法。
「長き世のとおのねむりの皆めさめ、波のり舟の音のよきかな」という
上から読んでも下から読んでも同じおまじないを
三回唱えてから寝るといいとか、このおまじないを書いた「宝船」の絵を
枕の下に入れて寝るといいなどと言われていたので
江戸の町では大晦日に、七福神や財宝を描いた
宝船の絵が飛ぶように売れたといいます。
縁起のいい夢は「一富士、二鷹、三茄子」
あるいは「宝船、富士、春駒」といわれています。
もし悪い夢を見たときは、翌朝、宝船の絵を
川に流せば救われるとされていました。

『寒稽古』
寒中の早朝に武道や芸道の稽古をすること。

『冴ゆ(さゆ)』
空気が凍るような感じのこと。夕方から夜にかけて使われることが多い言葉。

『年始参り・お年賀』
本家と分家が一同に集まって新年の挨拶をしたのが始まり。
訪問は元日を除き、松の内までに、午前中は避けて1時から2時頃に訪問します。

『年賀状・寒中見舞い』
年賀状は新年の挨拶に出かけるかわりに書くものです。
年賀状をいただいた場合は松の内までに返信します。
それを過ぎた場合は「寒中見舞い」として寒の入りから立春までに出します。

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季節の暦(二十四節気)

『小寒(しょうかん)』 1月6日ー1月20日
この日から立春の前日までが寒の内。一年で最も寒い時季です。
子供たちが元気な声を出して寒稽古に励む姿も。
寒に入り、寒さは次第に厳しくなり、北国では連日雪が降る。

1月5日頃(2015年は1月6日)。
および大寒までの期間。太陽黄経285度
冬至 から数えて15日目頃、冬至 と大寒の中間。
寒さが加わる頃という意味で、いわゆる「寒の入り」のこと。
小寒から節分までの30日間を「寒の内」といい
寒風と降雪の時節で、寒さが厳しくなる頃。これから冬本番を迎えます。
寒稽古や寒中水泳が行われるのは、この「寒」の時季です。
※立春が「寒の明け」になります。
この日から、寒中見舞いを出し始めます。

『大寒(だいかん)』 1月21日ー2月3日
寒さは小寒よりも厳しくなりその頂点に至るところから大寒といいます。
この時季に酒を仕込むと最上の品質が得られます。
最も寒い頃。大雪が降り、氷がはりつめる。

大寒(だいかん)は、二十四節気の1つで
一年でもっとも寒い時期を指しています。
小寒(5日)から数えて15日後(20日)とされ
小寒から大寒までの15日間と大寒から立春(節分)までの
15日間の合計30日間を 寒の内(かんのうち)といいます。
大寒の朝の水は1年間腐らないとされており
容器に入れて保管するところもあるようです。
また、寒中水泳などの耐寒のための様々な行事が行われ
寒気を利用した凍り豆腐、寒天、酒、味噌などを仕込む時期でもあるそうです。

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