月彩 Tsukisai...*

歳時記・旧暦・季節暦・美し和言葉・暮らし雑学…☾*

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二月・如月 和風月名

寒きに早春の清々しさ
通勤や散歩のいつもの道の木々にもなにか変化のある早春です。
早春の陽ざしは日増しに明るくなり、草木の蕾も柔らかくなり
もう紅に色づいて膨らみ、葉芽も柔らかくなり、春の訪れを感じられる頃。

今も昔も、春の兆しは、何よりも心楽しきことです。
厳しい冬も心の中に、美しい春が近いのを思い描いたら
耐えられるものかもしれません。

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「きさらぎ」とは日本古来の月名で、「和風月名」と呼ばれています。
1月は睦月(むつき)、3月は弥生(やよい)と呼ぶ言い方。
こうした言い方は古くからあり、奈良時代に書かれた「日本書紀」に
「きさらぎ」や「やよい」などの言い方が記載されているのです。
昔のことばが現在まで残っているのですね。

ではなぜ「きさらぎ」というのでしょう。
諸説ありますが一つは、まだ寒さが残っているので衣を更に重ね着する
「衣更着(きぬさらぎ)」から「きさらぎ」になったという説。
しかし、これは俗説ともいわれています。
他に、(陽)気が発達する季節「気更来(きさらき)」
草木の芽が張り出す月「草木張月(くさきはりづき)」。

旧暦2月は季節的には新暦で3月。ですから、このような
徐々に春めいてくることを表すことばではないかという説もあります。

ところで、今は、「きさらぎ」は漢字で「如月」と書きます。
これは、紀元前二世紀頃の中国の辞書『爾雅(じが)』の中に
「二月を如と為す」という記載があり、古く中国で2月のことを
「如」と表していたことに由来しているのです。
「如」は本来「従う」という意味で
「ひとつが動き出すと次々に従って動き出す。その動き出す状態」。
つまり、自然や草木、動物など、全てが春に向かって動き出す月、
ということで「如」をあてたとされます。

「如月」以外にも旧暦2月をさすことばがあります。
異名
いんしゅん(殷春)、うめみづき(梅見月)、きさらぎ(如月・衣更月)
けんうづき(建卯月)、ちゅうしゅん(仲春)、なかのはる(仲の春・中の春)
はつはなつき(初花月)、ゆききえつき(雪消月)、ゆきげしづき(雪消月)
れいげつ(麗月・令月)、をぐさおひつき(小草生月)
など。

昔の人たちは冬から春に向かう様々な自然の様子で旧暦2月を例えたのですね。
(参考:トクする日本語)

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和風月名(わふうげつめい)

旧暦では、和風月名(わふうげつめい)と呼ばれる
月の和風の呼び名を使用していました。
和風月名は旧暦の季節や行事に合わせたもので
現在の暦でも使用されることがありますが、現在の季節感とは
1~2ヶ月ほどのずれがあります。
和風月名の由来については諸説ありますが、代表的なものをご紹介します。
 
旧暦の月 和風月名 由来と解説

1月 睦月(むつき) 正月に親類一同が集まる、睦び(親しくする)の月。
2月 如月(きさらぎ) 衣更着(きさらぎ)とも言う。まだ寒さが残っていて、衣を重ね着する(更に着る)月。
3月 弥生(やよい) 木草弥生い茂る(きくさいやおいしげる、草木が生い茂る)月。
4月 卯月(うづき) 卯の花の月。
5月 皐月(さつき) 早月(さつき)とも言う。早苗(さなえ)を植える月。
6月 水無月(みなづき、みなつき) 水の月(「無」は「の」を意味する)で、田に水を引く月の意と言われる。
7月 文月(ふみづき、ふづき) 稲の穂が実る月(穂含月:ほふみづき)
8月 葉月(はづき、はつき) 木々の葉落ち月(はおちづき)。
9月 長月(ながつき、ながづき) 夜長月(よながづき)。
10月 神無月(かんなづき) 神の月(「無」は「の」を意味する)の意味。全国の神々が
出雲大社に集まり、各地の神々が留守になる月という説などもある。
11月 霜月(しもつき) 霜の降る月。
12月 師走(しわす) 師匠といえども趨走(すうそう、走り回る)する月。

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二月は、暦の上では春ですが、まだ寒さが身にしみる季節です。
しかし陰暦の名称の如月は、陽気が良くなりつつも寒さが残り
衣(きぬ)を更に着るので「衣更着(きさらぎ)」
時気が更に発達して来る「気更来(きさらき)」
春に向かい草木が更に芽吹き始める「生更来(きさらき)」
などの意味があるといわれます。
新暦では寒い二月も陰暦の二月は現在の三月頃ですから
そのような表現も的(まと)を得ております。

日本で現在の太陽暦の使用開始は明治六年からで
それまでの基本は月の満ち欠けで日を読む暦法でした。
でも、月が基準では日付と季節とのずれが生じます。
そこで正確な季節をあらわす指標として考え出されたのが
太陽の運行を基に一年の長さを二十四等分した二十四節気です。
二十四の節気は年毎に微妙に違いますが、その季節にふさわしい
春分、夏至、秋分、冬至といった名称を付け、日付と季節とを一致させました。

二十四節気は立春から始まります。
旧暦では、立春に近い新月の日を一月一日としていました。
立春は春の始まりであると同時に、一年のスタートでもあったのです。
今でもお正月のことを「新春」「初春(はつはる)」などと呼びますが
そのころの名残りが残っているのですね。

まだ春は産声をあげたばかり。実際には気温が最も低い時期です。
それでも、一進一退を繰り返しながら、確実にあたたかくなっていきます。
日脚も延び、日差しも明るさをましていきます。
ちょうどこの時期にぴったりなのが「光の春」という言葉でしょう。

俳句では、立春を過ぎると、寒さが厳しくても
「余寒」「残る寒さ」「春寒(はるさむ・しゅんかん)」などといいます。
どんなに冷え込んでも、心は春なのですね。
きっと、気温でしか春を感じることができない人よりも
ずっとたくさんの春に出会うことができるのではないでしょうか。

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立春

初候 1候
2016年 2/04
東風凍を解く はるかぜ こおりをとく

次候 2候
2016年 2/09
うぐいす鳴く うぐいす なく

末候 3候
2016年 2/14
魚氷を上る うお こおりをいずる

雨水

初候 4候
2016年 2/19
土の脉潤い起こる つちのしょう うるおいおこる

次候 5候
2016年 2/24
霞始めてたなびく かすみはじめてたなびく

末候 6候
2016年 2/29
草木萌え動る そうもく めばえいずる

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立春の前日が節分です。節分は四季を分ける日で
かつては立春、立夏、立秋、立冬の四回ありました。
それが立春から年が始まるという考え方から、いつの間にか
節分といえば年が変わる春の節分になりました。
すると節分が一年最後の大晦日になります。
“豆まき”の行事は中国から伝わった追儺(ついな)の儀式と
平安時代に行われていた方違(かたたが)えの豆打ちに由来します。
追儺は「鬼やらい」「鬼走り」「厄落とし」などと呼ばれます。
中国では二千年以上も前から季節の変わり目に疫病や災害
邪気をもたらす鬼を追い払う儀式があり
八世紀初めに遣唐使が日本に伝えました。

節分は、冬ごもりの暗い気分を一掃し、希望にあふれる春を
迎えたいという庶民の願いが一つの習俗になったと言えます。
また、二月最初の午(うま)の日に、全国的に
稲荷社を祀る初午の行事があります。
これは農作物の豊作祈願が稲荷信仰と結びついたお祭りです。

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せつぶん・せちぶんと呼ばれる「節分」は
二十四節気の「立春、立夏、立秋、立冬」の各季節の
始まりの前日のことを指していました。
「節分」とは、節を分ける・季節を分けるという意味があるのです。
江戸時代以降は、特に立春の前日を指して呼ぶようになり
雑節の一つとされています。

二十四節気の、小寒から立春までとされる
大寒の最後の日でもあるため、寒さはこの日あたりが
一番厳しいとされてきました。
季節の変わり目には「邪気・鬼が生じる」と信じられていて
それを追い払う「悪霊払い」の行事が行われます。
節分の日付は毎年「2月3日」ですが、この日付は
1985年から2024年までに限られているそうです。
複雑な話はとても難しいのですが、節分の日付は数十年で
少しずつ変わるらしいですが、立春の前日と言うことでの位置は変わりません。
間接的には天体の運行と、厳密には標準時とも関連するようですが
日本以外の世界の国々には「節分を祝う風習がない」ため
「旧正月」のように日付の違いで話題にはならないようです。
と言うことは、「節分」とは日本特有の行事だということになります。

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 「はる」は万物が発る季節

立春 (りっしゅん) 2/4頃
正月節 八節
太陽視黄経 315 度
春の気たつを以て也(暦便覧)
この日から立夏の前日までが春。まだ寒さの厳しい時期ではあるが
日脚は徐々に伸び、九州や太平洋側の暖かい地方では梅が咲き始める頃である。

昔よりとっても大切にされてきた日です。
立春は冬と春の分かれる節目の日である「節分」の翌日で
「寒さがあけて春に入る日」いわば春の初日です。
立春を基準に様々な決まりや節目の日があるのを知ってますか。
春…立春から立夏の前日までを言います。冬至と春分の中間にあたります。
この頃、暖かい地方では梅の花が咲き始めます。

雨水 (うすい) 2/19頃
正月中 (睦月:むつき)
太陽視黄経 330 度
陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也(暦便覧)
空から降るものが雪から雨に替わる頃、深く積もった雪も融け始める。
春一番が吹き、九州南部ではうぐいすの鳴き声が聞こえ始める。

空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になるという意味。
草木が芽生える頃で、昔から、農耕の準備を始める目安とされてきました。
春一番が吹くのもこの頃です。しかし、本格的な春の訪れにはまだ遠く
大雪が降ったりもします。三寒四温を繰り返しながら春に向かっていきます。
地方によっても違うようですが、この日に雛人形を飾ると
良縁に恵まれるといわれています。

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時候の挨拶(2月・如月)

〇改まった手紙
立春、向春、早春、春浅、春雪、春寒、晩冬、残雪、
雪解、余寒、残寒、厳寒、梅花、紅梅、梅月、梅鴬、中陽、節分、寒明け、
(上記を使用する場合は「~の候」「~のみぎり」「~の折」のいずれかを繋げる)

余寒厳しき折柄
春寒ややゆるみ
寒気は冴えかえり
余寒なお去りがたき折から
立春とは名のみの寒さ
三寒四温の時節
暦の上に春は立ちながら

〇親しい人への手紙
春の陽気が待ち遠しい今日この頃
雪解けの水もようやくぬるみ
梅便りが聞こえる今日この頃
冬の名残りがなかなか去らず
鶯の初音が聞かれる頃となりました
いくらか寒さも緩み
寒さの中にも春の足音が聞こえてきます

2月の季語

2月は季語が少ないが俳句の上では春の季語が多い。

立春、寒明、初春、早春、春浅し、睦月、旧正月、二月礼者、
ニの替、絵踏、初午、針供養、奈良の山焼、 雪解、雪しろ、
雪崩、残雪、雪間、凍解、氷解、薄氷、沍返る(いてかえる)、
冴返る、春寒、余寒、 春の風邪、春時雨、猫の恋、白魚、
公魚(わかさぎ)、鰔(さより)、野焼く、焼野、山焼く、
末黒の芒(すすき) 麦踏、木の実植う、猫柳、片栗の花、雛菊、
春菊、菠薐草(ほうれんそう)、蕗の薹(ふきのとう)、水菜、
海苔、獺の祭、鳴雪忌(2月20日、内藤鳴雪翁の忌日)、梅、梅見、
盆梅、紅梅、黄梅、鶯(うぐいす)、下萌、いぬふぐり、菜種御供、
磯竈、若布(わかめ)、バレンタイン、義仲忌、実朝忌、比良八講

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